進む情報開示が大切

進む情報開示もう1つ重要なことは、不動産に関する情報開示が進んで安心して取引ができるようになる。不動産市場が活性化し、市場規模が拡大することが期待している。V章で説明したように、不動産はほかの資産市場よりも不完全な市場で限定的に取引されがちで、この点、独特の市場特性を持っていると言える。この原因の1つは、情報の開示不足だ。不動産が証券に姿を変え、ほかの金融商品と競争し、買ってもらうためには、その有利性を投資家にわかりやすく説明することが必要だ。特に収益性に影響があることについては、その内容を投資家に対して明らかにしなければ買ってもらえない。貸ビルを基に証券化している例で説明すると、どういったテナントが入居しているか、毎月の家賃はいくらか、空室の状況はどうかなどの収入に関する、情報をはじめ、貸ビルを運営していくために必要な経常的な支出はどうなっているか、修理や改善計画はどのようになっているかなど、証券化する際にはこれらの情報を明らかにするように決められている。不動産証券化の実際とこれからの不動産金融これまで、基本的な不動産の証券化の仕組みとしてSPC法による不動産の証券化を説明してきた。このほかにも、不動産関連の金融商品がある。